横浜写真と呼ばれた明治期の大判手彩色写真で、鶏卵紙の写真に着色されています。 "958コンコンチキ"。花街のお座敷遊びを演出したスタジオ写真。狐釣り(あるいは釣り狐)とよばれ、狐に扮したひとりがうまく酒杯を手にできるか、罠にかかって釣られるかと いう遊びの風景。歌麿の浮世絵にもその様子が描かれています。 この写真では、手ぬぐいを被って狐に扮した中央の芸者が、酒杯を取ったところを紐に括られて捕まった瞬間が撮影されています。芸者の裾が乱れている演出は、外国人向けサービスでしょうか。キャプションの「コンコンチキ」はこの遊びをするときに狐が唱える「コンコンチキチ、コンチキチ」に由来しています。海外に持ち帰られた後に里帰りしました。26cm×20cm。状態：経年による軽い変色があります。画像上で判らない瑕疵があった場合は返品に応じます。